ORM: symfony and propel / Andréia
最近、開発フレームワークとして、ASP.NET MVCを利用する技術者が増えています。Webアプリケーションを開発する上でメリットとなる部分が大きいからです。
今回はASP.NET MVCのメリット、デメリットについて、ASP.NET WEBフォームとの違いについて紹介いたします。
目次
1.ASP.NET MVCとは
ASP.NET MVCは、Microsoftが開発、提供しているASP.NETのWebアプリケーションフレームワークです。Model View Controller(MVC)パターンをベースとしているため、MVCと名付けられています。
Webシステムを開発する上で利用されたフレームワークとして開発されていたASP.NETでしたが、ASP.NETには開発を行う上での不都合な点がいくつかありました。
独自概念やHTMLに準拠しないタグなど、他のWebアプリケーションフレームワークに慣れた開発者にとっては扱いづらいものでした。
それら開発を行う上での不都合を改善するためにASP.NET MVCが誕生しました。
ASP.NET MVCは、Webアプリケーションフレームワークでも主流のMVCパターンをベースとしているため、非.NET系のWeb開発者でも扱いやすいフレームワークとなっています。
2.ASP.NET MVCを使用するメリット、デメリットについて
2-1.ASP.NET MVCを使用するメリット
ASP.NET MVCを使用するメリットは数多くありますが、中でも特徴的なのは単体テストが行いやすいということです。
従来型ではPageオブジェクトがWebフォームのベースとなっています。Pageオブジェクトは直接インスタンス化できないため、単体テストを行うために実際の構成でサーバ構築を行う必要がありました。
ASP.NET MVCではビューとデータロジックが明確に分離され、コントローラークラスを直接インスタンス化することができます。
そのため、サーバ環境を構築することなく単体テストが可能です。
2-2.ASP.NET MVCを使用するデメリット
ASP.NET MVCにはデメリットはほとんどありませんが、強いて挙げるとしたらオブジェクトを分けて用意する必要があるため、コードを記述するのに若干の時間を要すること、処理時間が延びてしまう事があります。
ただし、それを上回るメリットがあるため、MVCの概念に抵抗がない方はぜひASP.NET MVCの利用をおすすめします。
3. ASP.NET WEBフォームとの違い
MVCはWeb標準に則った開発が可能なため、成果物であるコードが整理され、第三者でもコーディングがしやすくなります。また、単体テストが容易に行えるため、テストしながら細部を作り込む開発に適しています。
一方WEBフォームはドラッグアンドドロップを利用した直感的な開発が可能なため、プログラミングに精通していない人でも利用が可能です。また、MVCよりも歴史があり、安定的に扱うことが出来ます。
4.まとめ
ASP.NET MVCはASP.NET WEBフォームにあった不都合な点を補完するために開発されました。今後のトレンドや将来性という面でもMVCは優れているため、特段の理由がなければASP.NET MVCを選択することをおすすめします。
しかし、ASP.NET WEBフォームにも魅力的な要素はあります。大切なことは完成までの道筋を見据え、どちらがより良いフレームワークなのかを見極めることです。
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