Visual Studioは、Microsoftが提供している統合開発環境です。特にMicrosoftの製品向けのソフトウェアに強く、世界中の様々な開発者が利用しています。
Visual Studioは初心者から熟練者まで幅広く使えるうえ、無料版でも十分使える開発環境ですが、いくつかの制約事項があり注意が必要です。
今回はそんなVisual Studioの無料版について、種類や商用利用に関する注意点などについて紹介いたします。
目次
1.Visual Studioを使うメリット
統合開発環境というと、他にはEclipseやXCodeなどが存在します。
どの開発環境にも良い面、悪い面が存在しますが、Visual Studioは初心者にもわかりやすく、直感的な操作ができる開発画面になっています。
画面の見やすさ、操作のしやすさは、開発環境としては必須条件なので、そこにVisual Studioの良さがあります。
2.Visual Studioを使ってみよう
それでは実際にVisual Studioを使うためにはどのようにすれば良いのでしょうか。
Visual Studioを利用する上で挙がってくる様々な疑問について説明いたします。
2-1.無料版にはCommunityとExpressあるけど違いは?
Visual Studioで検索すると、Visual Studio CommunityとVisual Studio Expressの2種類が存在することがわかります。
それぞれどのような違いがあるのでしょうか。
Communityは有料版であるProfessionalと同等の機能を有しております。そのため、Visual Studioの魅力を最大限に利用することができます。その代わり商用利用に一部制限があるため注意が必要です。
ExpressはWindowsアプリケーション開発など機能が制限されている代わりに、商用利用に関する制限がありません。
商用利用を前提としている場合でCommunityの制限に抵触する場合はExpressを利用しましょう。個人利用や、商用利用でも制限に抵触しない場合はCommunityを利用することをおすすめします。
2-2.商用利用できるの?
上述の通り、Communityは商用利用が制限されています。ただし全ての商用利用ができないわけではなく、利用可能な条件があります。
Visual Studio公式サイトによると、個人開発者、学習、学術調査目的の開発者、オープンソース開発者、中小規模の企業や団体は利用可能としています。
ただし、上記に該当する場合でも、その他の企業からの請負開発には利用できないとしています。
例えば個人や中小企業で自社開発を行う場合は利用可能ですが、他の企業からの発注で請負開発する場合は利用できないため注意が必要です。
Expressは制限がないため、全てにおいて商用利用が可能です。
2-3.評価(お試し)期間ってあるの?
Visual Studioの利用にはMicrosoftアカウントが必要ですが、評価(お試し)期間はアカウントなしに利用が可能です。
評価期間は30日間です。インストール後30日間はアカウントを入力することなく利用することができますが、30日を超えると「ライセンスの有効期限が切れています」と表示され、利用できなくなります。
もちろんアカウントは無償で取得可能のため、長く利用する場合はぜひ取得しましょう。
3.ダウンロードやインストール方法はどのページを参考にしたらいいの?
Visual Studio公式サイトでダウンロード、インストール方法が解説されています。
公式サイトは細かく書かれているため、初心者にはわかりづらい部分もあります。
Visual Studioは多くの解説サイトがありますので、その中でも比較的わかりやすいサイトをCommunity版とExpress版で、それぞれ紹介いたします。
【Community版】
SOFTANTENNA blog-【Tips】Visual Studio 2017 Communityをインストールする方法
このサイトはステップごとにスクリーンショットで説明されているため、非常にわかりやすく迷わずインストールが可能です。
不要な情報を排除することでシンプルでわかりやすい作りになっています。
【Express版】
Engineer's Notebook-Visual Studio Express 2017 日本語版 ダウンロード&インストール方法
Communityに比べ、Expressは解説サイトが少ないですが、その中でもわかりやすく解説されています。
Expressを活用する場合はぜひ参考にしましょう。
4.まとめ
Visual Studioは統合開発環境として世界中で利用されています。様々なプラットフォームで動作する柔軟性が特徴で、初心者にも優しい開発環境です。
Community版が全ての機能が無償利用できるのでおすすめですが、商用利用には一部制限があるため注意が必要です。
初心者も熟練者も幅広く利用ができます。評価期間として30日間はアカウントなしに利用可能なため、ぜひ使ってみてはいかがでしょうか。
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